今日は頭髪の日?ブランドものはお好きですか?

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今日は頭髪の日だそうです。18日で10(とう)と8(はつ)で付けられたのだと思いますが、ネットで検索すると10月20日で(とうはつ)と記載してあるところもあり。

まぁそんなことはどうでもいいのですが、最近頭が薄くなりかけている私です。が、ほとんど気にしておりません。弱点を隠すと、弱点が目立つもので、できれば禿げを感じさせない禿げになりたいと思っております。

ある意味で年齢を重ねると言うことはいいもので、若いうちはあまり老けているとそれを修正しようと頑張りますが、年をとると開き直れる、むしろ少しの努力で、年齢の割には若いとも言われます。40歳を過ぎるころから差が出てくるのも事実です。まわりに無頓着な人が多いほどチャンスです。

さて、年齢の話が出てきたので、私の若かりし頃、まだ洋服なんぞ分かってもいないのに、家業を継いで洋服の仕入れをしていた頃。ある洋品の輸入商社の社長とホテルでの展示会の後に話すことがありました。私も若い頃は洋服の本質が分からずにブランドで仕入れていることがありました。(今になって分かることですが)世の中がこのブランドが良いと言っているからいいのだ。みたいな感じです。

その社長が言うには、「金港堂さん、お店がブランドにならなくてはいけないですよ」と話をされます。どういうことかと言いますと、銀座に和光という老舗の洋品を扱うお店があるのは多くの方がご存知かと思います。和光さんの商品には、例えイタリアのブランドのもの(多くがファクトリーブランドだと思いますが)にも和光さんのブランドタグが付いております。ダブルネームと言うもので、作っているのは確かにイタリアかも知れませんが、セレクトしているのは和光である。と言うことです。

恐らく若い方だったら、イタリアのブランドにあえてそのお店のブランドのタグなど要らないと思われるかも知れませんし、私も若い時に商品の本質や価値がまだ分からない時、ブランドに頼っている時はそうでした。

イタリアのブランドも世界市場を戦略として考えた場合、必ず日本を最重要都市とするようです、これはやはりブランドものに弱いと言う日本を象徴しているのだと思います。ブランドに弱いと言うのは決して褒め言葉ではなく、ブランドに強くならなくては本当はいけないことだと思います。

「私ブランドに弱いのよね~」なんて言うと、自分でセレクトする力がないと言い切っているようなもので、一番の理想は自分の欲しいものがたまたまそのブランドであった。それが理想なのだと思います。

私もある程度の歳を経て、物の本質が分かるようになると、ブランドで物を仕入れる訳ではなく、その品物の本質で仕入れるようになっていると思っております。特に当店にご来店を頂くお客様は当店がセレクトした商品をお気に召して頂いている訳ですから、その商品のブランドを指定されて買われるお客様は少ないかと思います。よく当店の仕入れ先でも勘違いしているメーカーや商社もありまして、自社ブランドの力で売れていると思っているところもありますが、ブランドが付いていても、当店に来られるお客様はデザインや素材が悪ければ買ってはくれません。

本質が分かるお客様に対してきちっとした、商品をお納めできる店でありたいと思います。

確かに若いうちから良い物に触れることはいいことかと思いますが、学生がブランド物のサイフやバックを持ってもその本質が分かってもっているかどうか?は私の経験値から言うと微妙なところです。

最近私の知り合いのご子息がとあるブランドの財布が欲しいということで、そのブランドショップに行くと、「高校生に人気のシリーズはこちらです」と言われ、値段を聞いて唖然いや愕然として帰ってきたらしいです。そんな高価な商品に高校生に人気のシリーズがあること自体驚きましたが。

周りを見渡してみると、本当にお洒落な人は量販店の品物とブランドのものを上手く、そして巧みにコーディネートしていたりします。全身上から下まで同一のブランド物を着ている人はブランドに着られているだけで個性は全くありません。これはブランドの本質と言うか自分の本質が分かっていないとできないことなのかも知れません。

自分が本当に似合うもの、自分が本当に着たい物を探すことが自分自身をもブランド化することになれるのかと思います。
アルマーニ・ブラックストライプタイ
たまたますっきりとした黒ベースのストライプのタイを探していたら、それはアルマーニだった。

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