良い服と悪い服の見分け方。

先日、良い服と悪い服の見分け方をとある会で教えてくれ。と言われました。

勿論お断りしました。そもそも良い=高い 悪い=安いなのかも分かりません。その時私はふと価格で考えてしまった訳で。仮に良い服が高価なものであるとなると。それを見分けることができたとしても。50万も60万もする服を着ている人に遭遇することはめったにないと言えると思いますから、知っていても意味がない。ただ物の価値観、知識として知っているのは良いかも知れませんが。洋服の勉強をするのであれば、もっと違う角度があると思った次第です。

実は一昨日のエントリー「わくわく感」はとても反響が大きく、色々な方からメッセージを頂きました。私は書き終えた後にこれはクレームが入ったり、ブログが炎上するのでは?と思ったり結構ビビっておった訳ですが、その逆でした。

たまたまこのブログをご覧になっていらっしゃる方がそうなのだと思いますが、賛同して頂くメッセージを沢山頂きまして恐縮しております。やはり生き方のようなものは着方にも現れるようで「生き方=着方」に近いのではないかと思います。

反論される方も勿論いらっしゃると思いますが、「生き方」を表現するものが「着方」であったりもするのではと思います。ワクワクは生き方を示すものであり、その生き方を表現するものが「着方」であったりするのだと思います。ワクワクされていない方は着方にも現れるのかも知れません。

かつて、この職業について、ようやく仕事にも慣れた時にとあるお客様のご紹介で、企業の社長様の所にスーツやシャツをお持ちしたことがあります。その社長様は決してスーツを望んだ訳ではなく、その奥様やお嬢様が、ご紹介頂いたお客様の着ているものを見て、どこで見立てているのか?とお聞きしたらしく当店にご指名を頂きました。

奥様やお嬢様が見られたスーツやシャツに対して、社長様は「良いものを着ても仕事ができたり、会社は良くならん」と一蹴され、スーツを着ていただく事もできなかったことを覚えております。何とか奥様が説き伏せて採寸をさせて頂きお納めした訳ですが、一生忘れられない言葉でございます。

時代も変わり、表現力を求められる時代になりましたから、今ではそれでは通用しないとは思いますが、悲しい思いをしたことがありました。鶏が先か卵が先かということにもなりますが、ワクワクしている人は仕事を含めて、生き方を楽しんでいる人であり、生き方の中には「着方」も含まれるような時代になったのだと実感しております。洋服からワクワク感を得るか、ワクワクしているから洋服を変えるか。

あえて、良い服と悪い服の見分け方を伝えろと言われると。その人にサイズも含めてあっているかどうか?やはりこれも着方かと。
ソックス
靴下だって。着る物です。

最近、とある集まり。全ての人が靴を脱いでスリッパに。靴下に気合入れていきました(笑)「差を付けた」と一人でにんまり(笑)靴下だってワクワクできますよ。

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ウェブマスター 宮谷 隆之
by オーダーシャツの金港堂