金沢マラソン完走記Ⅲ

今日で30キロ辺りまでは進みたいとおもっているけど、どこまでいけるでしょうか?


片町商店街を抜けて、犀川大橋を渡ります。私の弟夫婦がこの辺りで応援していると聞いていたので、右側に寄って走りましたが、残念ながら会えることができず、後で聞くと、コースは左に曲がっていくので、わざわざ信号を渡って左側にいたとか。その後野町広小路を左折して寺町台の方に上っていきます。右側から入ったものですから、大回りをしましたが、その大きな十字路でも子どもたちがいっぱい。手を横に伸ばしてハイタッチをして走ります。結構ハイタッチって体力消耗するのですが、地元で、しかも商店街に近いところで多くの方々の応援を頂き、そのまま通り過ぎることはできませんでした。

緩やかな坂を大きな道路の右側に進路をとって走っていると、給水ポイントが左側に見えます。しまった。前回の富山もそうですが、後半の足攣りや脱水も考えて給水ポイントでは全て水をとって行くつもりでいたので、慌てて左によります。紙コップをとって口に水分を流し込み、再度右側に寄り右折。ここからは少し道が狭くなりますが、気持よく進みます。

ここにも人・人・人。驚きました。自宅近くを通るのですが、これだけの人が出てきて頂いているとは。時々知人が声をかけてくれます。通りすぎてから反応した時もありましたし、ちゃんと顔を見て手を振れたこともありました。失礼があったかも知れませんがお許しを頂ければと思います。

私の次女が通う高校の前を通ります。吹奏楽の演奏がありましたが、なぜか高校の校歌(笑)多分校歌だと思います。そんな曲調だったから。娘が学校で応援しているかも知れないわ。と言ってたのを鵜呑みにしてずっと探しておりましたが、見つけることができず、ちょっと意気消沈。後から聞くと行ってなかったとのこと。まぁそんなものです。

若干上り基調なはずですが、上っている気がせず、そのまま進み。左折をして、山側環状道路へ。金沢マラソンの最大の山場といえば山場。ここを上りきれば、もう上りは無し。左折した途端に目に飛び込んできた左右の歩道に溢れんほどに立っている応援の方々。自宅に近いですしよくこの道を通りますが、日頃は人がまばらにしかいない所。いつもとは違う圧巻の景色。感動しました。今「金沢マラソン」を走っているのだな。そんな実感。200メートルもあろうかという上り坂を駆け上がり、そこから左折し、このコースの最高地点(約67m)に向かいます。ここでも多くの声援を受けます。最初にお会いしたのが金沢倶楽部の山田社長。社長のブログにも私のことを書いて頂きました。その後エルモの着ぐるみを着て応援してくれるジム仲間。そして当店のホームページのデザイン等をお願いしているタムラデザインの田村社長。彼とはハイタッチをして進みます。「雨降ったら応援行かないかも知れないわ」と言っていたのに、小雨がまだぱらつく中、大きな声で応援してくれている彼を見て嬉しくなり多分20センチくらいはジャンプしたのではないかと思います。体力消耗。

おおよそこの山側環状道路に入る直前で10キロなはず。手元のGARMIN(GPS時計ではこんな感じ)想定していた4分42秒をほぼクリア。

1 : 6:24.8
2 : 4:41.3
3 : 4:31.6
4 : 4:40.8
5 : 4:35.3
6 : 4:46.0
7 : 4:34.9
8 : 4:40.7
9 : 4:39.0
10 : 4:44.4

速報ではこんな感じでした。

通過地点 タイム 順位 ラップタイム
スタート 01:47 2039位 09:01:46
5km地点     25:41 1122位 25:41
10km地点 49:16 909位 23:35

最初のロスがあるので、自分で時計を見ている限りでは、5キロ10キロのポイントを通る時に、設定時間より2分遅れだと認識しています。グロスで20分切るにはこの2分縮めないといけないし、なかなか難しいなと思っておりました。

この辺りはマラソンを始めてから、数えきれないほど通った道。ただ車道を通ったのは勿論初めてです。練習で何度も走り、何度もエネルギー切れを起こして歩いた道でもあります。丁度30キロ走で、白山比咩神社往復の復路。ラスト2キロ程の地点。今日はまだ走り始めて10キロちょっとですから、元気に飛ばします。上りきって、下りに入った所で、チームメンバーのピカチューに抜かれます。いやピカチューの被り物をしたメンバーに抜かれます。会話は交わしましたが、あまり覚えていません。ただペースが速くついていけません。というかついて行ってはダメだと判断します。自分のペースで走る。トンネルの出口辺りで、チーム金港堂の元祖美ジョガーのN村ゆきちゃんの背中を捉えます。相変わらずいいフォーム。腕もちゃんと振れているし、彼女のような柔軟な肩甲骨が欲しい。と思いながら、左側から横に並びます。

ペースを確認し、彼女からまっちゃん♂は随分先にさ~っと抜いていきましたよ。と聞きます。まっちゃん♂(♀もいるので)今回4分30秒ペースで行くと言っていたので、いらない情報でした(笑)。ピカチューを前方に見ながら、いつも先行型なので、最後までもてばいいけど。と思いながらN村ゆきちゃんを交わして先に進みます。小雨でしたので、トンネルの中で応援を送ってくれる方々もいます。トンネル内に響く「頑張れ~」を聞きつつ、二つ目のトンネルを抜けて、チームメンバーが応援してくれいてるはずのスポットに向かいます。

こっちの方から見つけた、慌ててカメラを構えるさっちゃん。それに私の方から向かっていきます。

kanazawa_ma_ta.jpg

何だか首が変(笑)

笑ってはいますが、富山マラソンを走った後のダメージが残っていて、右の太ももとお尻の付け根辺りにずっと張りや痛みを感じており、この痛みが10キロを過ぎた辺りで、チクチクとまた強くなってきました。この状態のままだったら、まだ走れるけど、これ以上痛くなったら走れなくなるであろうことも覚悟して脚を進めます。以前に能登万葉の里マラソンで、ラスト数キロ痛みで全く走れなくなり、歩いてゴールをしたことを思い出しました。何とか今の痛みのまま走り続けることを願います。53歳にして、二週間開けてのフルマラソン出走はまさに人体実験みたいなものです。

暫く行くと、ジュピーターのK女史と遭遇。丁度ジェルを飲んでいる所でした。私も今回はアームウォーマーの二本の「ここでジョミライト」というジェルを挟んで走っています。それ以外にも攣り防止のMagOnというサプリに、塩サプリ、そして最後の切り札「コムレケア」今回は攣り防止の為のサプリはウエストポーチに、ジェルは腕に挟むというスタイルで走りました。富山マラソンの時にウエストポーチの中でジェルを探すのが大変だったことから、今回はちょっと工夫をしてみました。K女史に声をかけて、先にいかせて頂きます。順調に進み15キロ地点。

10 : 4:44.4
11 : 4:36.3
12 : 5:14.3
13 : 4:37.9
14 : 5:14.6
15 : 4:40.0

速報値では。

通過地点 タイム 順位 ラップ タイム
15km地点 1:12:39 852位 23:23 10:12:38



でした。5分台が2回現れていますが、トンネル2回分です。やはり15キロのタイムがグロスで1時間12分38秒ですから、目標の1時間10分30秒より2分遅れています。仮にネットとグロスの差が1分30秒であっても、まだ縮めないと20分切れないなぁ。とこの時点ではちゃんと計算できておりました。

杜の里の直線が終わり、これからは住宅街に。左折し道幅は狭くなってきましたが、このペースで走っていれば、ランナーもそんなには混雑しておらずスムーズに進めました。クランク前でも係の人が大きな声で、道のカーブを知らせてくれます。しかしどこに行っても沿道には応援の方々が。本当に有難い。友人の名前が書いたノボリを見たり、本当に金沢でマラソンが行われていることを実感します。

さて、郊外からまた街中に戻ってきました。兼六園下から再度裁判所の前を通り、鳴和の方に向かっていくわけですが、裁判所前の太鼓に左手を振りながら走ります。まだ元気。

ここまで基本的にはエイドでは水分しか摂っておりません。金沢マラソンの目玉でありました、百万石和菓子スポット。ここで和菓子をとろうとは思わず、スルーしましたが、私設エイドでエアーサロンパスを置いてある所がありました、前を走る2人が立ち寄りふくらはぎにかけておりましたので、私も立ち寄り、気になっていた右太もも上部に吹きかけます。ちゃんとテーブルに戻したつもりでしたが、勢い余ってエアーサロンパスを落としてしまいました。一言謝って、先にすすみます。20キロを過ぎたところで、用意していたジェルを先ずは右肩に挟んでいた方のを取り、口に入れます。給水所で水分補給しながら流し込みます。


鳴和の中間地点を過ぎたタイムがこんな感じ。

GARMINの記録は。
16 : 4:31.3
17 : 4:40.5
18 : 4:38.7
19 : 4:35.1
20 : 4:41.3

公式ではこんな感じ。
通過地点 タイム 順位 ラップタイム 通過時間
20km地点 1:36:05 788位 23:26     10:36:04

凄い順調。ちょっとタイムも上がってきました。直線ですし、高低差もなし。この辺りで、うちのシャツを縫ってもらっている工場(私の弟が社長)のおばちゃんに「金港堂頑張れ~」と声をかけてもらいます。応援してくれているとは知らなかったので、ビックリ。ちなみに二日後に会った時にまだ声が枯れてて出ていませんでした。3時間立ちっぱなしの応援しっぱなしだったそうです。「来年は歩道橋に名前入りの横断幕掛けてあげる」と言われましたが遠慮しておきます。(笑)

さて、直線も終わり、左に曲がりJRの線路したをくぐり西の方に。ここからは数日前に下見もしていたので、距離感も分かっているところです。住宅街でもないのですが、ここでも応援してくれる方々がいっぱい。距離は開いても、向こうの方にも手を振ってくれる人が見えます。暫くすると、きた~~~。今年4回目の遭遇。加賀温泉郷マラソン、間に高岡のハーフマラソンを挟んで、そして二週間前の富山マラソン、そしてこの金沢マラソンと富山と金沢は丁度橋にかかる所で会うという全く同じ展開。そうです加賀温泉郷マラソンで瀕死の状態の時に「コムレケア」を渡してくれた命の恩人。I氏。加賀温泉郷マラソンでは薬を貰ってから先に行かれました。高岡のハーフではスタート時で一緒、その後先にいかれました。そして富山マラソンでは、先に行ったものの、私が途中で抜き返すという展開。さて金沢マラソンではどうなるか?富山マラソンでは先に行ってもらう作戦が成功したので、「先に行って」と言いましたが、今回はのってきません。暫く並走しながら進みます。先に行ってくれればいいのに。そう思っても行ってくれません。仕方なく私が先に出ます。ただ、I氏は富山マラソン、一週間開けていびがわマラソン、そしてこの金沢マラソンです。三週連続のフルマラソン。まるで化物です。私が一昨年のいびがわマラソンで自己ベストの3時間21分で走ったことを知っていたので、よくあのコースで自己ベストを出しましたね。と会話をした後に少し後ろに離れた感じです。また、ジュピーターのS女史を2人で交わすと、彼女たちは昨日「にんにく注射を打ったとか、打たないとか」という情報も。私も黒にんにく食べました(笑)暫くすると25キロ地点。

GARMINの記録は。
21 : 4:40.1
22 : 4:42.1
23 : 4:39.2
24 : 4:39.1
25 : 4:43.9

公式な記録は。
通過地点 タイム 順位 ラップタイム 通過時間
25km地点 1:59:31 735位 23:27     10:59:30



25キロ地点で1時間57分30秒の予定だったので、やはりここでもグロスタイムで計算をすると2分遅い感じでした。ここまでは順調。左腕のアームウォーマーに挿してあるジェルを取り、ここで補給。最後に一本カフェイン入りのジェルを用意してあります。数日コーヒーを絶っていたので、最後にはそれが効くはず。



ここまでは順調。左のカーブを曲がると、向かい側のスーパーにも沢山の人が並んで声援を送って頂いてますが、どうしてもインをつくので、その声援に応えられない。手を振ってお礼を言い、脚を進めます。みずき団地を抜けて、佐川急便を左に曲がればレースも終盤に近づいてくることを実感できます。数日前車で下見をしたので距離感がつかめています。やはり下見大事。目標の3時間20分切り、グロスタイムで2分の借金を背負ったままここまできました、ネットで20分切るとしてももう少しスピードアップをしなくてはいけないのですが、とりあえずはここまでは順調。



しかし、結局はこの後に毎度のことながら悪魔が脚に忍び寄ってくるのでありました。


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