モノからコトへ。たまにはアイロンかけましょう。

モノからコトへ。物から事へ。


ず~~~と前から言われてたこと。


今朝テレビでJR西日本が瑞風という電車を走らせているのを報道していました。テレビの報道によると一番高いクラスで一人75万円。二人で150万円。それも暫くは予約でいっぱい。


75万の価値を考えると、もしかすると「誰にも味わえない高揚感を感ずることができる」「後々自慢できる」「洋服は着れなくなっても旅の思い出は残る」などを考えると、お金を出せる人であれば、決して高くもない。その証拠に予約がいっぱい入っているようですから。


服を買うことを、モノからコトに変えることができれば、洋服も売れるだろうに。


ちなみに、アパレル業界の不振はネットを含めて、色んな記事で見ることができますが、まぁ発端というと、報道も多いので、ここでも触れますが、三陽商会のBURBERRY(バーバリー)のライセンス契約終了からでしょうか。売れ筋であったバーバリーの契約が切れて売上が落ち込んでいる。でもそれだけでは無いように思います。


既にブランドに飽きてしまった。と言うのは、私の知人のこの言葉を聞いて、私自身が納得してしまいました。「最近着ている服のブランドを聞かれなくなった」 確かにそうかも知れない。それどこのブランド?って聞かれたことないかも。


自分自身がブランドの人が多くなってきたので、不景気不景気と言われながらも、オーダースーツと、当店のオーダーシャツはお陰様で、工場はいっぱい。


もう既に、有名ブランドを集めて売るというコンセプトの崩壊が始まっていて、伊勢丹メンズ館が出来た時は、もっとブランドの垣根をとりはらった、平場での展開、伊勢丹セレクションがとてもおもしろかったのに、今はどうなっているのでしょう。伊勢丹も社長交代とかで、調子悪そうだし。


それで、最近というか、今日自分がお洒落を楽しむ為にしたことがあるのです。お洒落好きならば当たり前のことだと思いますが。

airon.jpg


これなんです。また下の動画もご覧ください。

たまたまYouTubeで検索をしてきて出てきた動画、「2010全国ワイシャツ仕上げ競技大会」の動画ですが、家庭のアイロンより重たいアイロンを使っているので、ある程度伸びると思いますが、時々、右手だけではなく、左手を添えて強くプレスをかけているのが分かります。こんなに強くシャツにアイロンを押し当てても良いのか?と思われるくらい。


恐らくはご家庭でアイロンをかけておられるのは、奥様が多いと思いますが、プレスをするというのは、そこそこ力がいるものです。当店の工場でも新しいシャツの仕上げは、糊を入れるわけではありませんので、重たいアイロンで両腕で上からかなり強いプレスを致します。そうじゃないと、仕上がらないのです。


そこで、私も今年はリネンのシャツを沢山作りましたし、リネンシャツは、糊付けて硬く仕上げる必要がない。というか、洗濯屋さんで糊付けられても困るので、自宅で洗って、自宅でプレスを致します。いつもは妻に任せているのですが、やはり家庭用の軽いアイロンでプレスするというよりはなぞっている感じですので、今日は私がやりました。


シャツ生地が痛まないように、あて布をする場合もありますが、今回は白い生地でしたので、テカリも出ないと思いましたので、そのまま生地にアイロンを押し当てます。ただし、袖を除いては、裏側から。背中や前身頃は裏側からしっかりと両腕を添えて力を入れてプレスをします。


袖に関しては、カフスは裏からあてて、袖口は、表側から少し力を抜いて。もし背中部分を裏から当てて、テカリが出るような生地であれば、袖はあて布をしてプレスをして下さい。


かなり、しっかりとプレスが出来たと思います。無理矢理こじつけましたが、お洒落も自分でアイロンかけると、楽しいものですよ。特にリネンシャツがピシッとシワなく伸びた場合は。しかも、もし奥様がアイロンをかけていた場合は感謝もされます。そんなに時間もかかりませんし、ある程度力も必要なので、一度トライしてみたら、お洒落もコトの一つとして楽しめるのではないかと思います。


ただし、下のような生地はプレスをかけないで下さい。


somelos_suc.jpg

サッカー生地。シワ加工されているので、プレスをかけて伸ばしてしまうと、この凹凸がなくなってしまいます。このような生地の場合は、洗濯機から出た後に、ハンガーにかけて、綺麗に形を整えて干して頂ければと思います。


ライトブルーのチェックのサッカー生地  Someros(ソメロス)社製生地 ポルトガル 綿100% お仕立上がり¥18,000+税です。
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