加賀温泉郷マラソン完走記(3)

一日空いてしまいましたが、加賀温泉郷マラソン完走記の続き。

20キロを過ぎてサブ3.5のペースランナーを折り返しで見つけて、まずいな。でもサブ3.5は死守したかったけど、と思いながら、走ります。山代温泉の折り返しから角を曲がって、山中温泉の方に向かいます。ここからは微妙な上り坂が続きます。

ただ、本当にもういっぱいいっぱいで、20キロ過ぎて歩きたい気持ちで、ちょっと賑やかな音が聞こえてきたので、3時間半のペースランナーかと思うと、ゲストランナーの野尻あずささんでした。ランナーに声を掛けながら、颯爽と走っています。

しかしながら、私はというと、25キロ辺りで、歩道に上がって歩いてしまいました。この辺りで、既に足にぴくっときています。やはり歩きが入ると攣りも早いか?早速コムレケアを投入。


練習でも20キロ過ぎで歩くなんてことはなかったのに。歩道を歩いていると、サブ3.5のペースランナーに抜かれました。何だか抜かれてから気が楽になったような気がします。


山中の商店街の方に向かう道。折り返しでチームメンバーと顔を合わせます。颯爽と走っていくのに私はやっとやっと。


商店街の中で知りあいの女性ランナーが応援してくれています。そう言えば、2年前の加賀温泉郷マラソンでも突っ込み過ぎて、ラスト4キロ程歩いた時に「何歩いとるげん」と言われた気が。彼女が応援してくれている時はいつもいい走りができておりません。もう歩いてしまっているので、彼女の前で立ち止まって、蓋を開けて貰ったコーラを一口。


山代温泉を過ぎてから、晴れていた空が曇ってきて、風も吹いていたので、被ってた水のおかげでお腹が冷えてきて、お腹まで痛くなってきました。かなりまずい。


山中温泉の総湯を折り返し、ここのエイドでは完全に立ち止まって補給。固形物を食べることって、ほとんどレース中にはないのですが、押し寿司を頂きました。笹と一緒にとろうとしたら、上だけで良いよと言われて、一口パクっと。


その後商店街で芭蕉倶楽部の皆さんのエイドが。長身のI川君を見つけて、ここも立ち止まって水を1杯「もうしんどい」と言って先に進みますが、ここから加賀温泉郷の名物の急坂。もう走れる気力を持っておらず、直ぐに歩き始めると、ランニングチームジュピターの女性ランナーに抜かれます。一言二言喋ったはずですが、記憶にありません。


何とか走ったり歩いたりして、急坂を上りきると、先に行っているはずのまっちゃん♂が後ろから抜いていきます。足どりはまだ軽かったので、「どうしたんや?トイレか?」と聞くとそうみたいでした。でもこんな所を走っているランナーじゃないはずなのに。今日はコンディションがよほど悪いのか。


ここからは暫く下り坂。30キロ地点で、チームメンバーのI立君が、歩道に上がって、止まってます。どうしたんや?と聞くと、足のアーチが下がって、歩くのも辛いとのこと、ここでリタイアを決めたようです。3時間ちょっとで走るランナーですが、彼みたいなランナーもそんな状態に。


この辺りから色んな人に抜かれ始めます。2年前の加賀温泉郷マラソンで、この辺りで、やはり攣ってコムレケアを譲ってくれたランナー。彼もいつものペースじゃない。また会ったね。と会話をしながら、「ただの30キロ走になってしまった」と。


この辺りで、私と同じような感じで走るランナーが。ちょっと走って、ちょっと歩く、その繰り返し。話しかけてみました。2回目のフルマラソンで、1回目から3時間30分で走ったそうで、2週間前のハーフで1時間28分で走りきったそう。で、3時間15分狙って走ってたのに、こんな状態に、攣って走れないそうです。私が走ると、彼も走り始め、止まると止まるみたいな感じ。暫く並走していましたが、気がつくと多分彼の方が前に。


エイドでほぼ止まって給水しながら、コーナーを曲がると長い上り坂、そしてトンネルが見えます。もうこの辺りからは、CブロックやDブロックからスタートしたランナーに抜かれまくり。


約1キロあるトンネル。これがまた寒い。それと、この辺りを走っているランナーでランシャツランパンも少ない。Bブロックのゼッケン付けてるのも。恥ずかしい(笑)主治医もあるM平先生が横を通過、「足攣ったのか?」と言われましたが、「いや、走れないのです」と答えて、先に行ってもらいます。


トンネルをすぎるとチームメンバーの美ジョガー二人が応援してくれてますが、普通なら手を上げてスルーが彼女達の前で立ち止まり、とうとうこんなポーズを。

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完全にレースを諦めてます。下ってから上るという折り返しのところ、折り返してきて、もう一度彼女たちと会って、残り約7キロ。ここで、本当はエントリーしてたかけど、一週間前にインフルエンザにかかってDNSにした彼女に、「おいここで俺と代わってくれ、絶対に今の私より速いから」と言いながら、ランシャツ脱ぎかけましたが、却下されました。

その後、もう一人の美ジョガーまっちゃん♀が、「ここからボスと並走します」と言って一緒に走ってくれますが、彼女はジョグ。私は必死。「おい止めてくれ、歩けないようになるから」と。「あと4キロ」というと、「残りを計算したらダメ」と叱られました。でも1キロ近く並走してくれたでしょうか。「もう止めてくれ、歩きたい。」と。「じゃあここまで」とエイドで立ち止まった時に抜いていきます。

残り3キロ程でしょうか、とうとうサブフォーのペースランナーにも抜かれます。4時間超え。ペースランナーの後ろにチームのY麺と知りあいランナーの背中が見えます。彼らにも抜かれたかと。

残り2キロくらいで、またチームの女性ランナーに抜かれる、かなりハイペースで走っているのに、なぜここなのか?彼女も3時間40分くらいで走れるランナーなはず。後から聞くと、後半上げられるように走っていたらしい。

どんどん抜かれて、最後の急坂。もう走る気ありません。またチームメイトが応援してくれますが、「走れ!」と言われて走り始めますが、写真撮られたらまた歩く(笑)

坂の途中で10キロ走った、チームの保育園のコスプレランナー二人が応援してくれてます。

2017kaga12.jpg

後ろ振り返って、記念撮影。

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この坂を上って、更に陸上競技場に上る坂。これも歩き通して、ようやく陸上競技場に到着。約1周してゴールですが、最後までほぼ歩き通し。

ラスト100メートルの花道も応援を受けながら、歩き通してゴール。

35キロから40キロは36分47秒もかかってます。ゴールは4時間11分12秒。マラソン始めて10年以上になりますが、ワースト記録でした。


【最後に】

この加賀温泉郷マラソンには「完走」というペースランナーがいます。たまたまチームメンバーがゴールをした後にこのペースランナーがゴールしてくるのを見ました。制限時間は6時間、関門を通っていれば、6時間以上かかっても、ゴールはできますが、記録が出るのか出ないか分かりませんが、一応6時間。

その数分前にビブスに「完走」と書いたペースランナー二人が入ってきたのです。一人はちょっと先に、そしてもう一人はちょっと遅れて。そしてゴール地点の時計を見ながら、一人はゴール手前50メートルくらいで手を叩いて、ランナーを迎えます。もう一人は6時間に間に合うように、ランナーに声をかけます。

二人のランナーを追うように、ペースランナーが時間を見てゴール。


何時間かかってもいい、というか、速いも遅いも関係なく、ゴールを目指すランナーは美しいと思い、そしてなぜかウルウル(;_;)と。私も頑張ってゴールして良かったと思いました。ペースランナーの皆さん本当にお疲れ様でした。


これからのマラソンにおいての教訓、風邪ひいてのフルマラソンは走らないこと。いや風邪ひかないこと。おしまい。


でも、やりますよ。今年はもう一度復活します。

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