いびがわマラソン完走?記

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いびがわマラソン前日iPhoneのアラームを3時20分に合わせて10時には就寝。緊張はしてない?はずなのに3時4分に目が覚めました。そのまま起きて前々日から用意を済ませてたウエアに着替えて準備を進めます。

今回のフルマラソン。自信はありました。今年10キロもベストタイムを出しているし、ハーフマラソンは今までの記録を2分も短縮できている。事前の40キロ超走も良い走りができた。月間走行距離も300キロを超える月もあり、10月は270キロ以上を走っている。条件的には全て整っているし今までのベスト3時間29分を更に9分短縮しようと挑んだフルマラソンでした。

準備を整えチームのメンバーで指定場所の駐車場に集まり2台に分乗し富山のメンバーをピックアップする為に富山方面に向かいます。順調に車を進めて途中のSAのコンビニで朝食を確保し。時間がないので、車中でとりながら揖斐川に向かいます。

6時過ぎないと日が上らないのですが、現地に着くころには青空が。今日は暑くなるかもしてないと思いながらも揖斐川の河川敷を川上に上がります。

いびがわマラソン


丁度そのころチームの別メンバーかなざわ市民マラソンを出走予定。皆に頑張れとエールを送りながら、道を急ぎます。

市民マラソン


こちらはチームでかなざわ市民マラソンに出走したメンバーの集合写真。今回我々は2015年のかなざわシティーフルマラソン(仮称)の応援もしようということで、全員Tシャツ着用で走りました。PRにもなったようですよ。

いびがわマラソン


いびがわマラソンに向かう渋滞をドライバーが感を頼りに抜けながらうまく駐車場に到着。写真はその駐車場から送迎バスに乗り込んだ時の写真ですが、2~30年前のシトロエンを発見。いやぁまだ大切に乗っている人いるのですね。

いびがわマラソン

おかげ様で金沢はマラソン時に雨が降ったようですが、揖斐川は晴天。路上でそのまま着替えることができました。流石に大会100選に選ばれていて、運営も慣れてる。スムーズに荷物も預けられて集合場所からスタート地点まで直ぐ。それにしても1万人規模のマラソンはランナーの数も半端ではない。しかしうまくさばけるようになっていました。

荷物預け時にこのブログや会場でお会いしている「歌凛」さんにも会えました。エールを交換して慌てて準備を進めます。


いびがわマラソン


我がチームも全員ではありませんが、事前に用意ができた金沢シティーフルマラソンのPRの為にTシャツを着用します。私は着用しませんでしたがチームのメンバーが着てくれました。


着いてから1時間は切ってましたが、何とか着替えも終えて。スタート地点に陣取りを。かなり最初スタートしてからのタイムロスがあるようにも聞いています。申告時間を確か3時間20分くらいにしていたと思うので、私はスタート地点も第2ブロックくらい。割りと前の方でした。15分くらいその列の中で待ってたでしょうか?5分ほど前になってスタート地点に進みます。コーナーを曲がった所がスタートで、スタートゲートの横から高所作業車に乗った高橋尚子さんと西田ひかるさんだったと思う(笑)そしてスターターとを上に見ながらスタート時間を待ちます。


時計をチェックして10時丁度にスタート。上に見るQちゃんに手を振りながらスタート。長い長い42キロの始まりです。設定ラップ4分40秒、最初の1キロの入りが4分29秒。2キロ目が4分16秒。流れに合わせて走るとかなり早めに入ってしまたので、慌てて戻します。遅く走るというのも結構根性いります。。3キロ目で4分32秒とようやく設定タイムに近い感じ。暫くは平地のような感じで、右側には沿道の保育園の演奏や保育園児が一斉に出てハイタッチを求めてきます。と言っても背は小さいので丁度腰辺り。流石揖斐川の保育園児、ハイタッチに慣れているのか(笑)同じ高さで綺麗に手を出してきますので、ちょっと横に差し出すだけで続いてできます。そんな列が3つくらいあったでしょうか?一つの列に3~40人くらいいますので、ハイタッチを続けると右腕が痛くなってきまして、今度きたら遠慮しとこと思いました。

街中を抜けて、そろそろ揖斐川の渓谷に入っていきます。このペースで走っているとそんなに混雑した感じはなく走りやすい。自分のペースだけを決めてそんなに急とは感じない坂道を上ります。身体がほぼ4分40秒になってきました。アップダウンはありますが、上りの時も無理をせず、下りで若干スピードアップ。それでちょうど1キロ辺りが4分40秒。多少アップダウンの違いでラップはばらつきがありますが、決して辛くはない。いけるかも?と思うようになりました。噂には聞いてましたがそんなに急な坂だという感じもせず。むしろ3月の能登万葉の里マラソンのアップダウンの方がきついと感じました。
いびがわマラソンは名物となっているらしく、コース上にランナーに向けての色んなメッセージを書いた立て看板や横断幕があります。山の中ですが、これが選手の応援となってくれているようです。印象に残ったのは「いびがわ走友会」だったと思いますが。「フルはハーフのペースじゃないのですよ。ハーフとは」という看板。分かってるってだからハーフより遅く走ってるじゃないか?と看板に応えます。


これくらいの大きな大会になると女性でも3時間前後で走るようなランナーもいます。女性ランナーに3人ほど抜かれましたがついていけません。男性のランナーの場合は風貌で速そうかどうかはある程度分かるのですが、女性の場合はそうとは限りません。薄いパーカーのようなものを着てフードを揺らしながら私のペースよりも早く結局は姿が見えなくなりました。


今回設定したラップを手の甲に書いて走りました。

いびがわマラソン


20キロ地点で約1分程ラップよりも早く入っていたと思います。後半の落ちを考えるといい感じ。1分も最初に作ったラップを上回ってます。


ところが、20キロ地点で左ふくらはぎがピクッと。「えっ?ちょっと早くない?」と思いましたが痙攣の前兆です。この日はスタート地点は気温も高く前を走るランナーを見ても首辺りにうっすらと汗を書いていましたが、丁度8キロ地点を通過中に雨が降り始め気温も下がったのでそんなに発汗もしていないだろ?給水所では必ず給水はしたものの、そんなに喉が渇いた感じもしなく汗をかいている認識がなかったのです。暑いレースの時はスタート前からそして10キロの手前から塩分の補給をしていたのですが、この時は百万石ロードレースのハーフの走りもありましたし、体感スピードも数値よりも感じていなかったので、まだ大丈夫と思ってました。お腹も減った感じはなかったので、ウエストポーチに入った補給食もまだとっていません。ただこの時点でこれから起こりうる悲惨な状況も想像できましたので、ポーチ内の塩分サプリを取り出します。簡単に封を開けられるはずが手ではなかなか開けられません。口先で引きちぎり飲み込みます。これがまた顆粒状になっていて水分無しでは飲めない状況。口の中で中途半端に溶けた顆粒がぐちゃぐちゃになり。口の中がボソボソ。周りは恐らく黄色くなっていたのではとも思います。


そんな状況で左脚の痙攣に気をつけながら右脚でそれをカバーする感じ。ランニングの時の利き足が左なのでやはり負担は左に最初にくるようです。なんとなくピクッピクッと来るのを感じながら更に脚を進めます。ラップを見ると驚いたことにそんな状況に至っても29キロ地点までは4分台で走っていたようです。25キロを過ぎて痙攣がどんどんひどくなり。一旦救護班(救護のゼッケンを付けて走路上に控えてくれてます)の人の前を通り過ぎてから立ち止まりガードレールに手を掛けて脚を伸ばすと、私の方に駆けつけてくれました。「大丈夫ですか?」「痙攣しているのでコールドスプレーを」というと何故か汗ビッショリの救護班の人。慌ててリュックからスプレーを取り出します。それがなんとまだ新品でナイロンに包まれたまま。それを横取りするような形で自分でとってナイロンをはがしてふくらはぎにかけます。気安めにしか過ぎないと思いますが、何とか回復して走り始めます。


頼むもってくれ。痙攣よこれ以上ひどくならないでくれ。


祈りながら走りますが、以前にもこんなひどい痙攣を経験してます福知山マラソンだったかな?最初はふくらはぎにくるのですが、そのうちドンドン下に降りてきて足の裏あたりが勝手に動きだすのです。シューズの中で指が地面をかくように伸縮を始めます。万事休すか???


次のエイドで塩サプリを再度飲み込みます。この時は水もあったのでうまく飲めました。これで治まってくれ。と思いますが一度始まった痙攣はそんな簡単にはいきません。

1キロに1度ずつ立ち止まるような感じになったでしょうか。積み上げてきたラップがぐちゃぐちゃです。後ろからどんどんランナーに抜かれません。どれだけ情けないか。


次のエイドではサプリを取るよりも直接塩を摘んで飲み込みました。スポーツ飲料も貰ってポーチにはゼリーもありましたが、エイドの食べ物を物色、いなり寿司もありましたが、小ぶりのアンパンを見つけたのでそれを口に入れます。疲れているから甘いものが欲しい。ところがその前に塩を口の中に入れたのでした。当たり前ですが全く甘くありません。ただ口の中がボソボソなだけ。スポーツドリンクも足りずにボソボソのまま走ります。本日ボソボソ2回目。


そのまま走り続けると、親子と見られる3人が私設エイドで手に何かを差し出してくれてます。女の子に近づきお礼を言ってもらったのがナイロンで包まれたチョコレート。嬉しくなって直ぐに口にいれます。気温が低いまだ山の中です。チョコレートはどちらかと言うと硬い。勿論噛み砕けますが、本日三度目のボソボソ。歯の至る所に挟まったチョコレートを掻き出します。お嬢ちゃんごめんなさい。

もう既にボロボロです。下り一辺倒の帰り道ですが、30キロ過ぎてから上り坂があると聞いてました。これをうまく上り切れば好記録も望めるとか。今ラップを見ると丁度8キロ地点でラップが8分になってます。そう言えばこの1キロは何度も立ち止まりました。本当にひどかった。坂がひどかった訳ではありません。痛みが強くて何度も立ち止まり足を伸ばしていたのです。坂が急なのか緩いのかも分かりません。私の頭の中では能登のコースに比べると距離は長かったかも知れませんが斜度はそんなに無かったようにも思います。


痛みを我慢し腕を降って走ります。だんだん記憶が曖昧にもなってきているのですが、10キロを切った地点で渓谷のコンクリートに横断幕が。はっきり全てを覚えていないのですが、「今まで頑張って練習をしてきた成果がここから」というような内容だったように思います。冒頭の今まで頑張ってということで、本当に朝の6時に起きて走ったり仕事が終わって16キロ走ったり。休みの日に43キロ走ったりそれだけ一生懸命走ったのになんて情けないか。とその情けなさに涙が出てきました。嗚咽までもらしてたかも悲しくて悲しくて、本当に情けなくて。痛みは500メートルほど走ると繰り返し出てくるような感じ。騙すもなにもゆっくり走るしか方法はありません。4分40秒で設定したラップが平気で6分を超えてきます。それでも38キロ地点までは5分台のラップとは自分でもよほど頑張ったのでしょう。

ラスト数キロは河川敷をただただ真っ直ぐ走ります。前半20キロで走ってきた時と風景も変わります。前後のランナーも多くなってきて、河川敷を泣きそうな顔して走る私をどんどんランナーが抜かしていきます。当たり前です。もし正確にラップを刻んでいるとするとこの辺りを走るランナーはキロ5分10秒のランナーですから私は歩いているように見えたことでしょう。何十人いや100人以上に抜かれたような気がします。もっとかも。


書いてて情けなくなりました。ラスト数キロは痛みは感じなくなりました。ただ疲れきって脚が前に進まなく手を降って何とかゴールへ。河川敷を走っていると、40分切れるよ。と声が。流石にマラソンを続けてきた町の人。応援も堂に入ったもの。ただこの40分切れるよ。というのは5分で走っている人。私は走れません。河川敷を抜けて最後の橋を渡り急な坂を駆け下りるともうそこはゴールゲートです。


いびがわマラソンの記録証は後ほどゴール時の写真と一緒に送られてくるとのこと、誰かに被らないようにと、ランナーとランナーの間隔を確認しながら手を上げて笑顔で?いや笑顔だったと思う顔でゴール。多分写真は泣いているかも知れませんが両手を上げてゴール。やっとの思いでゲートをくぐって情けない顔をしていると、チームでハーフを走ったメンバーが迎えてくれました。


今回のレースのラップはこれです。

いびがわマラソン


こんなタイムだったので、チームのメンバーで先にゴールしている人もいるかと思い聞きましたがフルは私が最初のこと。その後メンバーが次々ゴールしてきます。私はトラブルがありましたが、やはり皆さんコースの厳しさにタイムを落としたようです。


その後少し休もうと思って座ったが最後。こむら返りが始まります。左足が始まったと思ったら右足。メンバー二人に両方の足を押してもらいます。本当に死ぬかと思った。いやそれくら痛かった。別のメンバーは医務室行った方が?とも言われましたし私も連れて行ってくれと思いましたが、あまりの痛さに悶絶うってる感じで、これくらい痛いと笑っているように見えるそうです。皆本気にしてくれず。一人は私を見て本当に笑ってるし。


何分だったか覚えていませんが、しばらく押してもらっていると治まってきました。座ってたら駄目だと思い立ち上がります。もう一人チームのフルのランナーを迎え他のメンバーは着替えに。


ようやく私のいびがわマラソンは終わりました。正式なタイムは「3時間42分05秒」時計よりも1秒遅かったようです。順位は904位。


荷物のピックアップも済んで最後のメンバーのゴールを見る為に再度ゴール地点に戻ると前からQちゃんが歩いてきます。皆ハイタッチ。これは嬉しかった(笑)


今回始めてフルマラソンを走ったチームの女性ランナーも制限時間ギリギリになりましたが5時間20分くらいでゴール。なぜかまだ余裕がありそうな(笑)


かなざわシティーフルマラソンのTシャツを着て走ったメンバーに聞くと。走っている時に色んなことを聞かれたそうです。通常かつて参加したマラソンのTシャツを着て走っている人は多いと思いますが、2015年と先の年号が入ったTシャツを着ている人は少ないですからね。「コースはどんなコースか?」だとか「抽選でしょうね?」とか。やはり金沢でのフルマラソンは多くのランナーが興味があるようです。今後はTシャツを着て県外レースを走らないと駄目ですね。どんどん金沢のマラソンをチーム上げてPRしていきたいと思います。


ラストのメンバーの着替えを待って再度会場に。

いびがわマラソン


既に暗くなってきていますが、時間が無かったのが残念。美味しそうなものもありましたし、ランニングショップもあって物色したかった。

ibigawa5.jpg

ゲートを写真に収めるのがレース終了後になりましたが、有難う揖斐川。絶対に来年も来てリベンジしてやるからな。と誓った次第です。


車に乗り込み急いで金沢へ。今度は米原経由で。


金沢着後かなざわ市民マラソンに出走したメンバーと打ち上げ。タイムが良くても悪くても足が痛くても痛くなくても打ち上げは最高でした。それぞれの今日の反省や今後の目標を語り合ってビールも2杯も飲めばいい気持ちで帰りました。

打ち上げ


長い長い一日でした。さて次は23日に河北潟一周駅伝にチームで参戦します。絶対に襷をつなげる意識で、1秒でも次のランナーに早く繋げられるように頑張ります。ただそのためには今この筋肉痛を何とかしないといけないのですが。


長々と有難うございました。


タイトル「いびがわマラソン完走記」としたかったところですが、歩いたら完走とは言えないだろう。とチームから指摘を受け?だけ付けさせて頂きました。

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