衿やカフスの芯に関して。チェックの生地とストライプの生地。ゲッツナーの夏物生地。

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ここの所不真面目とは言いませんが、ファッションネタが少なかったので。今日はちょっと真面目に書きたいと思います。


夏になりますと、当店でもボイル(透けるような薄い生地)や麻、そして綿麻の生地が入荷してきます。



ご注文の際にそれらの生地の芯をセレクトして頂くわけですが、芯のセレクトには硬いもの(普通芯)そしてソフトなもの(ソフト芯)の他に接着芯とフラシの芯(非接着の芯)とのセレクトがございます。


それぞれにメリットとデメリットがありまして。当方のホームページに記載させて頂いておりますものを、そのまま掲載させて頂きますと。



http://www.kinkodo.co.jp/collar/index.html


※接着芯と非接着芯(フラシの芯)の違いについて

接着芯とは衿とカフスの中に入っている芯と衿やカフスの生地を芯に貼ってある樹脂で接着したものです。非接着芯(フラシの芯)とは接着芯とは違い芯と衿やカフスの生地とは接着していない芯です。日本で販売される多くが接着芯を使っているものだと思います。

【接着芯のメリット】
芯と生地がくっついているのでプレスをしてもシワになることがなく、ご家庭でもアイロンがけがスムーズです。またご家庭でかけるアイロンでの温度であれば縮みも大きくはありません。

【接着芯のデメリット】
樹脂を使って生地と芯を接着しているので、クリーニング屋さんなどで高温のプレスをかけると縮みが大きくでる場合もあります。

【非接着芯(フラシの芯)のメリット】
樹脂を使っていないので縮みが接着芯に比べれば少ないです。

【非接着芯(フラシの芯)のデメリット】
接着をしていないので、衿やカフスにパッカリング(浮き)が出てくる時があります。

※お好みによっても違いますが、しっかりと仕上げたい時は接着芯。ふんわりと仕上げたい時は非接着芯。麻素材や綿の起毛素材は非接着芯使った方がふんわり仕上がって良いと思います。素材によって使い分けることもありますが、通常ビジネス用として接着芯をお使いでも素材によって非接着芯の方が良いと判断をした場合は当店からお客様のご承諾を得て非接着芯をお勧めする場合もございます。

と言うことでございます。接着芯のデメリットで縮みが大きくでる場合もある。と記載させて頂きましたが、布でありますし、水につけてそれをアイロンかければ多少は縮まります。ただこの縮み具合はクリーニング屋さんによって随分違います。以前に首周り42センチでお作りしたシャツを39センチまで縮ませて(あえて縮ませてと書かせて頂きました)しまったクリーニング屋さんもいましたが、当店で、もう一度水につけて、ゆっくりとプレスで伸ばしていくと41センチまで戻りました。逆に腕に自信のあるクリーニング屋さんが私にこう言ったこともあります。サイズ表までシャツと一緒に持ってきて貰えれば、そのサイズ通りに仕上げますよ。と。

ご自宅で洗って、ご自宅でプレスをかける分に関しては、生地の持っている特性の分だけしか縮まらないと思います。ただそれも大変だと思いますし、クリーニング屋さんに出す時は、当店のシャツは少しお値段が高くなっても、是非「手仕上げで」とお伝え頂ければと思います。

ということで、本題に戻しますが、夏の生地。ゲッツナーのネップ入りの生地です。表情は麻のような生地ですが、綿100%なので、シワになりにくく、扱いはたやすいと思います。


gc.jpg

gs.jpg

チェックの生地とストライプの生地がありまして、当店のお客様で、これを1着ずつご注文頂き、ボディはストライプ、衿とカフスはチェック、その逆で、ボディはチェック、衿とカフスはストライプ。という2枚のシャツをお作り頂いているお客様がいらっしゃいます。(まだ完成はしておりません)ストライプとチェックとで同じ色合いのものってあるようで、ないのです。このような生地があった場合はそのようにお作りするのも面白いかも知れませんね。ただ一度に二枚のご注文を頂かないといけないのですが。

このような夏の生地は、接着芯じゃなくて、フラシの芯でも浮きが目立ちませんし、ボディはふんわりしていますので、衿やカフスもソフトに仕上がるフラシの芯をお勧めする場合がございます。

1着お仕立て上がり¥18,000+税


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