能登和倉万葉の里マラソン完走記。最終話。

そう言えばここまでのタイムをアップしておりませんでしたが、5キロの通過が23分 6秒で1キロ4分37秒ペース。設定ペース4分44秒に対して7秒早い。10キロは46分20秒 キロ4分38秒。まだ落ちない。 15キロは1時間9分23秒で、4分37秒でまた上がった。 20キロは1時間33分5秒で通過で、4分39秒 5キロごとの平均ラップではなく、トータルでの平均ラップなので、20キロ地点で4分39秒ということは、設定のラップに対して、1キロ5秒早い。5秒×20キロで、20キロ地点で、100秒。1分40秒の貯金となります。


これが貯金なのか借金なのかは30キロ過ぎてからはっきりすること。


昨日までのブログで書き忘れたことなのですが、今までフォームを意識して走る練習をしていたのに、10キロ地点までは全て忘れて、ただ走っていただけ、10キロくらいで、腰高意識しなくては。と思ってフォームを意識したら、ラップも上がり、それが、10キロ以降のタイムに繋がった。と言うか、早くなってしまった要因かも知れません。もちろん楽に走れたのであればそれでいいのですが。


昨日アップした写真が20キロ地点で、「もうしんどそうな顔しとるよ」と言われたので、同じ所で写真を撮って貰った方にもう一枚頂きました。


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大丈夫です。まだ余裕があります。


数キロ会話をしながら、S夫と並走するわけですが、自分としては、早く入りすぎたので、少し抑えたい気持ち。先に行ってと促しますが、結局は暫く並走。追ってきたスピードと追いつかれたスピードですから、当然S夫の方が現在のラップは早いはず。ついていっていいのか?それとも先にいかした方がいいのか?


幾つかのアップダウンが続き、長く急な下り坂に入ります。私は上りは好き、というか得意なのですが、下りは苦手。その長い下りでS夫は気持ち良く駆け下りて行きますが、私はついていけません。下りで10メートル以上離されたと思います。それからはその距離を保つような感じで走り続けます。


もう一人後ろにいるB姫の存在を忘れかけた時「ぼ〜〜す」と大きな声で声かけられます。飴女B姫。なぜ飴女か?昨年の大阪でも20キロを過ぎた地点で、彼女に声を掛けられました。今回もそうなのですが、大阪も木曜日から風邪をひいてしまっていて、当日の朝は声が掠れている状況。無理はしたらいけないと思い、ペースを抑えて走っていた時に、そのB姫から声をかけられ、「大丈夫?飴上げようか?」と言われてその時は断った経緯がありました。


今回も、「飴あげようか?」と声をかけられ、今回声かけらたら絶対にもらってやる。と誓っていましたので、「飴くれ」というと、B姫は走りながら、飴のナイロンを手袋で外して、中身だけくれます。「あの大粒の塩飴か?」と尋ねると「違う違う。猫ひろしも愛用しているやつ」と言って、一つ手の平に落としてくれました。


パク!ん?レモン味。


実は今回、足攣り防止のために、マグネシウムローションと、マグオンというマグネシウム入りのジェルを4つランニングベルトの中に入れて走ってました。15キロ地点で一つ、その後にもう一つとった後にこの飴。ジェルもレモン味だったので、そろそろ飽きてきたかな?と思ったところ、またレモン味。


毒をもられたか?いや美味しく頂きました。なくなるまで飴を舐め続けました。


そんなB姫は、私をおいて先行するS夫をおっかけます。まもなくして、B姫がS夫の真横に到着。私との差約15メートル。何か会話をしているようです。その様子を見ながら、私もおっかけます。


目の前に急な坂を見ます。おそらく最後の急坂だった記憶が。前の二人は上り坂が苦手なのかS夫のストライドが極端に狭くなるのが見えました。少しペースアップすると坂の途中で追いつきました。上り坂は当たり前ですが、誰もが辛いので、私の場合は、早く終わりたいと思うのか、ついついペースアップする癖が。


特別苦労することなく、二人の横に並び声をかけます。B姫は「おんぶして〜〜」と叫びますが、「アホか?」と答え、でも「おんぶならしてもいいかな?」と冗談をかわして、上り坂を先行します。上りが終われば下りです。その下りで、またもや二人にかなりの差を付けられます。この後彼らの横に並ぶことはありませんでした。


25キロ地点、1時間56分44秒。キロ4分40秒。貯金が相変わらず100秒あります。


27キロあたりを通過。ぴくっと左足に電気が走ります。え?ここでくる?でも軽いものでしたので、走りきれるか?一昨年の金沢マラソンも27キロ地点あたりで、ぴくっときて、その後コムレケアを飲んで、その後攣ったものの、ラストは復活してスパートをかけられた。でも薬を飲むとパフォーマンスが落ちるとも聞きます。マグオンのジェル飲めば大丈夫か?と思い3つめのジェルを投入。またレモン味。


大阪マラソンでは、同じように3つのマグオンを投入し、もう一袋あれば、と後悔したので、今回は4つ持って走ってます。暖かいと言っても手の先は冷たく、うまく封を切れないので、ジェルの先を口で噛み切ります。その途端、ドロっとしたジェルが、手の甲を流れます。あ〜失敗した、そして勿体無い。慌てて舌で手の甲を舐めます。手の甲から手の平までジェルが流れて、はちみつ舐めるプーさん状態。まぁそんな可愛いものではありませんが、口の周りは、ジェルと、風邪でまだ鼻水が出ているので、口の周りがジェルやら鼻水やらでグチャグチャに。


足はそのままで、これ以上悪化しないことを願いながら、前の二人を追っかけていきますが、パフォーマンスが落ちてきました。また足をかばうようにも走っていますので、二人の背中が小さくなっていきます。S夫がB姫を7〜8メートル先行しているのが見えます。ここで攣ったら追いつけないな・・・と思いながら足を進めます。


30キロ地点2時間21分3秒 ここまでの平均ラップ4分42秒。設定は4分44秒ですので、まだ上回っていますが、100秒あった貯金がここで、60秒まで減りました。わずか5キロで40秒消化。つまり1キロ8秒落ちているわけですから、4分52秒までラップが落ちています。


さぁどうする?次第に攣りはひどくなり、足から足首の方に、左足から右足へ、虫が足の中を這っているがように移動します。足攣りも足首から足の裏の方に移動すると大変。足が地面をつかめません。ここで、やもなくコムレケア投入。おそらくは30キロ辺りだったと思います。ただ直ぐには効き始めません。


3年前は気持ち良く飛ばした長めのエイドを通過した辺りで、傷みもかなり強くなり、立ち止まるところもありました。順調に走っていれば、落ちていくランナーを抜きながら走れるところですが、逆に抜かれ基調になります。


GPS時計の記録では、33キロ地点まではなんとか4分台をキープ、34キロ地点で5分10秒まで落ちます。この辺りから知り合いのランナーや、チームメンバーにも沢山の応援をもらいますが、記憶がはっきりしていなく、誰が先に応援してくれたかが分かりません。


チームのメンバーのれりぴ〜。27キロ地点の能登まー丼(能登牡蠣のあんかけ丼)辺りで私設エイドを作り、そこで、日本酒ワインを出したら、きてくれるかしら。と言われてたので、絶対に行くと言っていましたが、その地点ではれりぴ〜は発見できず。しばらく走ると、橋の手前辺りで、車を停めて、応援してくれる彼女を発見。まだ辛うじて走れる状態だったので、手を振り、「ワインくれ〜」と言って通過しましたが、ワインなど置いてあるとは思っておらず、そのまま通過。あとから聞いた話では、本当にワインと日本酒「宗元」を置いてあったそうで、それを飲んだメンバーもいたとか。今となっては飲んでも良かったか?笑


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その後、チームメイト二人の応援を受けます。あ〜B姫と差がついているのを見られているな。。。と思いながら走りますが。こんなフラッグを用意してくれていました。


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通過した時点では何書いてあるか分かりませんでしたが、ゴールしてから確認してびっくり(笑)


そして、トライアスリーターの女性に応援を受けます。私は「足攣ってる」とやっと走っている言い訳を言うと明言が出ました。「うまくまとめて」


これで目が覚めました。しかし上手に応援するものだ、タイムをまとめる。経験者じゃないと言えない。あと10キロもない。諦めずに、なんとか傷みを散らして走りきれば、最悪のタイムだけは逃れる。30分は切っておきたい。ただ傷みを誤魔化しながら走りますが、36キロ、37キロ、38キロ地点では5分も40秒台まで落ちます。前半1キロ7秒早く入った貯金が、1キロ1分もの借金となって、積み重なります。


ようやく薬が効き始めたのが残り3キロほどのところ、遅いですが、頑張って走れるようになりました。39キロのラップが5分23秒。40キロで5分19秒。遅いですが、少し上げられたのと頑張れるようになりました。41キロ地点では5分11秒。


最後に10キロを走ったチームメイトの応援を受けます。写真も撮ってもらいましたが、フォームなんてメチャクチャで、顎が上がった状態。でも何とか走れます、力を緩めると楽なのですが、ゴールしてタイムを見て、あの時どうしてもう少し頑張れなかったか?と思うのが嫌なので、呼吸もいっぱいいっぱいですが、必死に足を進めます。


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和倉温泉街に入ってきました。あの角を曲がると直線のみ、のこり195メートル。時計は3時間24分台。25分切っておけば、大阪マラソンのアスリート枠の権利は2年間は確保できる。一人を交わして自分の中での最大限の力を発揮してラストスパート。42キロの通過ラップは4ぷん50秒。


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ゴールの向こうに見える、黄色いデジタル時計が秒を重ねていきます。58秒59秒、あああ。25分を超えた・・・


3時間25分3秒。止めた時計も同タイムを示しています。ネットでは3時間24分54秒で25分は切っているのですが、グロスで3秒上回ってしまいました。アウト。


25分切りを最初から目指していれば切れたかもしれませんが、たらればです。残念。


先にゴールしたS夫とB姫に迎えられ、チップを係りの人に外してもらい、完走証をもらいに、テントの中を通過し、プリンターで印字される数字を覗き込むと、係りの女性から、おめでとうございます。飛び賞です。と言われて、商品を頂きました。


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こんなことを言うと怒られますが、タイムが残念すぎて、あまりおめでたい気分にはなりませんでした。


その後、S夫とB姫とセレブリティMみん子と一緒に、着替えの為に体育館に向かう階段の途中で、強烈に攣ってしまい、立ち止まって迷惑をかけることに。まるで路上で寝っころがる。酔っ払い状態。それを介抱してくれる3人という構図。情けない。ほどなくして、痙攣も収まり、なんとか体育館までたどり着いて、ランシャツランパンを脱いで着替えようとすると。


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こんな状態に。


B姫から、飴の次は干した梅干しをもらい、更にコムレケアを投入して収まりました。B姫には、これで大阪、金沢、能登と三連敗。彼女は見事総合でも入賞し表彰台へ。S夫とは来月また対決が待っております。


今回の失敗はやはり走り方が悪い。風邪はひいてましたが、風邪でパフォーマンスが落ちたとは考え難い。あとでチームメイトから蹴って走っているからや。と言われて納得。蹴らない走りを準備してきたはずなのに、まだ脚に頼って走っているからでしょう。次のレースまで改善できるのか?


皆で牡蠣食べて終了。私は以前にこの時の牡蠣であたってしまい、大変な目にあったので、カツカレー笑


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この完走記をタイピングしている今もまだ鼻が出ます。免疫力落ちてますからね。なかなか回復しません。次また頑張ります。


出張中の電車の中でかけたので、今回の完走記は2話で終了。ブログランキングが上がったのを見て、やはりマラソンファンの方が多い。と言われて、苦笑い。長文大変失礼いたしました。

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