シャツの背中のデザイン。背タックや背ダーツに関して。

昨日はマラソンのことと商品のこととてんこ盛りのブログだったので今日は真面目に商品ともうしますかシャツのことを。

まあ10年以上もブログ書いてますので、恐らくは以前にも書いたことがあると思いますが、私もいつ書いたか覚えてないようなことなので改めて。

オーダシャツのデザインの中に、背中のデザインがあります。タックであったり、ダーツであったりするのですが。

setack.jpg

一般的には左端のプレーンが基本と言いますか元になっていますが、左から2番目が背ダーツ。これは背中に絞りを入れますので、上胴(脇の下を通って一周した箇所)と中胴(おヘソの辺りの一周)のラインがシャープ(急)になります。ただプレーンでも背ダーツでもオーダーの場合は上胴と中胴の実寸を計測しゆとりをプラスするので、出来上がりのサイズは同じになります。ただカーブが違うだけ。

またストライプのシャツ生地などでお作りした場合は、ストライプが背ダーツでつまむので絞って見えることにより、上着を着てしまえば別ですが、シャツを後ろから見た場合はそのラインの効果で細く見える場合もあるかも知れません。

ただ、上胴と中胴の出来上がりのサイズは同じでも、カーブが多少上から入ってくるので着心地は若干変わると思います。仕立て方としてはダーツの分だけ広げて、それをミシンで叩いて小さくするわけです。あまりおこなうことはありませんが、仮に太られてお腹が出てきた場合にダーツを外して中胴を広げるということも可能です。ただ背中を広げるわけですから本来は前側を広げたいところなので、数値上は大きくはなりますが、着心地を考えると作り直した方が良いということも言えます。

逆にお腹だけ痩せた場合は背中でダーツをとって中胴の部分のみ細くすることも可能です。

右から2番目。サイドタック。これに関しては、背ダーツと同様、広がる部分は肩の横で上の方なので、背タックを入れても入れなくても、上胴の大きさは変わりません。胴回りが変わるというよりも背巾(背中の巾)が変わると思って頂ければいいかと思います。

オーダーの場合は店頭で背巾も計測しますので、背タックを入れなくても手は前に出やすいですが、例えば車の運転が多いなど両手を前に出すことが多い方は背タックを入れた方が肩周りに余裕が出てきますので、多少は手が出しやすくなるかと思います。

一番右端。センタータック。これはボタンダウンなどに多く取り入れられるデザインですが、タックを入れて余裕を出すとすると、役割としてはサイドタックの方が両肩の近くにありますので、効果も大きいかと。ですからボタンダウンでもセンタータックではなく、サイドタックをお選ぶ方もいらっしゃいます。

イタリアのシャツで背タックを入れながら背ダーツを入れているシャツも見たことがあります。上を膨らませて下は絞るというチグハグなデザインではありますが、これはプルオーバーのシャツでしたので、上を膨らませないとシャツが着づらい。しかしタイトシルエットにしたい。そういう意図のデザインでした。なるほどな!と思いましたが、あまり一般的ではありません。

今日は真面目にシャツのデザインに関して書かせて頂きました。

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