カーター記念 黒部名水マラソン(後編)

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10キロの手前太陽は薄い雲の上。知人のランナーの教えの通りに、キャップのツバを日差しの方向に向けてできるだけ直接太陽を浴びないようにします。最初の方は後ろから太陽がさしてました。それでツバを後ろ側に。暫くすると気付くのです。蹴りあげた脚にかかる雨のしずくのような感覚が。いっぱいかいた汗がキャップからツバを通じて落ちてくるのを脚で感じたようです。この時に体感的には日が直接当たっていないので、暑さは感じませんが、相当な発汗を意識します。これは危ない。10キロの手前から塩飴やサプリを取り始めます。実際10キロ前後で、頭から水をかけて道路にうずくまっているランナーを見かけたので、下手をすると熱中症になるかもと思い、とにかくエイドでは水を口にしました。


10キロを過ぎ、この辺りから上りになります。水曜日にインターバルトレーニングをしたせいか脚が重い。脚だけではなく身体も重かったのですが、昔はレースになると、スタートして直ぐにでも自分の思っているスピードよりも速く走れてたのですが、最近は体感よりもラップが遅い。スピードが上がってくるのも10キロ過ぎ。

上り坂は不得手ではないので、上りになってからラップが上がってきました。

息も苦しくないので、そのまま進みます。16キロくらいで新幹線の高架の下をくぐります。黒部宇奈月温泉駅。凄い立派な駅。その周りにも沢山の応援があり、本当に嬉しい。


淡々と坂を上ります。第一回のフルマラソンなのに、沿道には多くの応援があり、元気に走れます。できるだけ応援に応えるようにもしますし、小さい子にはハイタッチも。


11 4:51.4
12 4:53.0
13 4:51.4
14 4:55.3
15 4:39.8
16 4:49.6
17 4:57.7
18 4:57.6
19 4:53.7
20 5:01.8


20キロまでのガーミン(GPS時計)のラップです。

20キロ目が若干ラップが落ちましたが、それ以外は目標以上のラップを重ねましたので、多少の貯金が。ただスタート地点からずっと尿意を感じていたので、どこかでトイレに入ることを想定して少なくとも30秒は貯金が欲しい。しかしぎりぎり30秒くらいしか貯金ができない。

今回痙攣防止の為に、塩飴と2ランというサプリ。そしてエンライテンというサプリを持って走りました。 20キロを過ぎたところで、エンライテンというサプリを摂ろうと思ってウエストポーチを探った時に、何か音が。「あっまた落とした」以前に能登のマラソンを走った時にエンライテンを落とした苦い経験があります。まぁ間違えて落とすほど小さいサプリなのですが。この時ばかりは3メートル程戻って拾いました(笑)

20キロ過ぎたところで、折り返しのランナーとすれ違います。折り返しのランナーと会った直ぐにサブスリーのペースランナーとすれ違いました。チームのサブスリーを狙うランナーがその中に見えなかったのと、その前にも見えなかったので、どうしたんだろ?と思いましたが、ペースランナーを過ぎた所ですれ違います。私から声をかけますが、みんな辛そうな顔。自分がすれ違った時に何故辛そうなのかが分かりました。いつもの通りに折り返しの三角コーンに左手を添えて回ります。その直後思いっきり向かい風に合いました。これはひどい。折り返したランナーが辛そうな顔をしているのがようやく理解できました。


折り返しで何人かと声をかけましたが、とにかく辛い。でもこれからは下りだと思って頑張ります。26キロくらいまでずっと河川敷を走ります。この辺りからランナーもまばらと言いますか、コースの巾の割にはランナーも少なくなってきます。暑さもありましたし、そろそろ落ちてくるランナーもいたので、落ちていくランナーを拾っていきます。


河川敷の向かい風を感じながら、ここから痙攣を起こす可能性が強いので、とにかく脹脛(ふくらはぎ)を使わないように走ります。太ももの前側を使って、とにかく脚を前に進めることを考えます。

21キロから30キロまでのラップです。

21 4:48.7
22 4:49.6
23 4:47.7
24 4:48.3
25 4:59.1
26 4:55.0
27 4:48.1
28 4:54.1
29 5:03.0
30 4:51.9

街中を過ぎ、河川敷にまた戻ります。僅かな上り坂でも辛い。急な上り坂ってどうやって走ればいいのか?ふと閃いた。以前に城下町ハーフマラソンを走った時にトップの女性ランナーが走っていた走法。上り坂はピッチだ。ストライドを小さくピッチで上りました。


河川敷を永遠と走ります。目標は前を走る女性ランナー。私よりも前を走る女性ランナー。女性だと3時間15分を切ると国際ランナーです。しかし今日の条件から言うと、例え国際ランナーでも辛いはず。横に並ぶとかなり息は粗いのを感じながら、大きな大会ですから、一人の女性ランナーを抜くと、その前にも女性ランナーはいる。並んだランナーにもう少し頑張って、前のランナーを抜こうと声を掛けたくなるほど。悪条件の中みんな頑張っている。

走る前の予定としては32キロまでは楽なペースで走って、残り10キロをスピードを上げる。状況によっては37キロまでは辛抱して残り5キロを精一杯走る。そんなことを思い描きながら走ったものの、状況はもっと厳しい。



31キロから35キロまでのラップです。

31 5:04.7
32 5:01.9
33 4:53.1
34 4:57.2
35 4:51.3

29キロ過ぎてからは頑張らないと4分58秒を維持できません。フルマラソンは身体の痛みとの戦い。30キロを過ぎてから左足の親指に違和感を感じます。あれ?豆でも潰れたかな?全く感覚がなくなってます。これはまずい。でも頑張らないと。


この時点で3時間半切りのタイムを計算します。5分をまたぐラップが出てくるとちょっとつらい。大してスピードは出ていなくとも息も粗くなってきてる。河川敷を走っている時に右の足首、左のふくらはぎに違和感というか電気が走るのを感じます。あ~こんな所で。サプリを摂ってエンライテンを口に含み。とにかく最後までもってくれることを祈ります。


目標は36キロ地点のエイド。ここで、塩アイスと、冷やしラーメンがある。それを過ぎればあと5キロ。36キロのエイドの直前にチームのランナーの後ろ姿を見ます。かなり辛そう。エイドの手前で声をかけて抜きます。36キロ地点のエイドでドリンクを手に取ろうとして最初のドリンクが取れずに、もう一度ドリンクを取ろうと思い変な体制になった時に右足に電気が走りました。あ~ここで終わりかと思いましたが、そのドリンクを手に取りサプリをウエストポーチからとり歩きながらゆっくりと摂ります。頼むこのまま落ち着いてくれ。



36 4:58.8
37 5:03.9

37キロのラップは5分を上回ってました。

あと5キロ。朝練だったら大桑の公園から犀川大橋までいっていない距離。もう少し頑張ればゴールじゃないか。諦めたら最後。脚が最後までもってくれることだけを祈って走ります。

38 4:59.1
39 5:05.2

39キロ地点で5分を超えてます。脚が痛い息も辛い。でも後であそこで頑張っていればと後悔したくない。後はフラット。これから街中に走れば応援も背中を押してくれるはず。コースもスタートした時の数キロとダブってます。あともう少しだということを実感します。


その後は海沿いの通りを走ります。ずっと向こうで音楽とそして応援の叫び声が聞こえます。一人の人が海沿いを走るランナーに大声で応援をしてくれます。ハイタッチをしていくランナーも。私はその間にランナーがいたので、応援してくれる人とはハイタッチはできませんでしたが、拳を上げて声を上げて応援に応えます。ただ拳を上げた途端に痙攣が走り立ち止まりました。


海沿いを走った最後は僅かなアップダウン。これがきつい。


さて、街中に入りました。応援がいっぱいいます。この時点で歩いているランナー、ペースがかなり遅くなったランナーがいるのを顔をくしゃくしゃにした私が走っていたと思います。応援も沢山頂きました。あと2キロ頑張れ!もう少し!


40 4:49.1
41 4:43.8

今頑張らないと本当に後悔すると思って、脚がちぎれるくらい頑張りました。何故かここにきてラップがかなり上がりました(笑)

ラスト1キロくらいの時に左手の時計を見ます。グロスでいっても残り1キロを例え6分かかったとしても30分は切れると確信ました。

そこで、チームの10キロを走った美ジョガーの応援を受けます。ここまで来て応援してくれているのだと感動すると同時に。「30分切り微妙!」と声をかけてもらいます。

「嘘だろ!30分は切れるはず!」と思いながら、ちょっと焦って最後の踏ん張りです。


42 4:38.2


多分ここがベストラップ(笑)


何だかそろそろゴールに近づいている雰囲気があります。ラストはストレートなはず。コーナーを曲がるとゴールのアーチが見えます。


kurobe_miyatani.jpg


あともう少し、チームのプロ・フォトランナーに撮影してもらいました。最後だけ頑張ってチームのみんなに手を上げます。この後ゴール横の時計を見ると3時間28分50秒くらいだっと記憶してます。今からダッシュすればグロスで29分を切れる。必死で駆け込みますが、結果は。

kurobe_kekka.jpg

1秒、いや2秒足りませんでした。グロス(号砲がなってからゴールまで)3時間29分01秒。ネット(走者がスタート地点を通ってからゴールまで)3時間28分36秒でした。


ゴールした後に脚を引きずりながらチームのメンバーの所に。座って暫くしてから痙攣を起こし、チームメンバーに脚を押してもらって何とかその場をしのごうと。こうなったらどうしたらいい?と聞くと、水分と電解質を身体に入れるしかないですね。と言われ、ゴールして貰った水と塩飴を数個口に入れた途端に吐き気がして、汚い話しで申し訳ありませんが、もどしてしまいました。あ~出しきった。


制限時間6時間。私はうまく走れた方ですが、実力があってもタイムを大幅に落としているランナーが多いレースでしたが、決して好条件と言うことができないこのレースを初フルに選んだランナーも、制限時間の前にゴール。全員でハイタッチで迎えました。お疲れ様でした。



制限時間6時間ギリギリに入ってきたランナーの手を繋いでゴールに駆け込むゲストランナーの高橋尚子さん。流石のホスピタリティです。私も手を繋いで走ってほしかった。このランナー多分6時間には間に合ってなかったと思いますが、それでもゴールまで入ったのは立派。それよりも手を繋いで走れた方が良かったと思ったりして(笑)

ゴールの下で最後のセレモニーをしています。多くのボランティアの皆さんで走らせて頂けることに本当に感謝。本当に有難うございました。

kurobe_gate.jpg


最初と最後は皆で記念撮影。全員無事にゴールに辿り着いて良かった。この日の最高気温は31度だったそうです。こんな天候の中フルマラソンを走る方がおかしい(笑)来年はちょっと考えさせて頂きます^^;

kurobe_goal.jpg


終わったから言いますけど、ここ数年ちょっと病気に悩まされてまして、喘息が少し出ています。1週間くらい前から咳き込むことが多かったので、薬を使ってました。

zensoku.jpg


うまくコントロールができれば、病気でもフルマラソンは走ることはできると思います。医者が勧めるかどうかは分かりませんが。無事ゴールできてほっとしています。今後も精進して頑張ります。


長いブログ、そしてファッションに興味を持ってこのブログを見て頂いている皆さんには申し訳なく思っております。

明日からも頑張ります。読んで頂き、有難うございました。

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