長い間商売をやっていますと、お客様も変わっていきますが、取引先も変わっていきます。
変わっていくというよりも、無くなっていく。
大きい取引先の方が早いかも・・・
私がこの世界に入って、今でも取引をさせて頂いているメーカーや商社は、ほぼ３社くらい。
その当時からの営業の方もいらっしゃいますが、たまに会うと懐かしくて話をさせて頂きます。
バブル期は様々なブランドが日本に進出をしてきまして、その取引先も強気で、取引条件をあげてきます。年間これくらいの金額をやって頂かないと、ブランドイメージが出せない。統一できないなどと言うわけです。
そういう取引先はほぼほぼ無くなっています。
時代は個の時代。上から下まで同じブランド着ている人もいらっしゃいますが、今は様々なブランドでコーディネートしている人の方が多い。
それを通り越して、ブランドではなく、オーダーの時代に突入。
オーダーでも更に自分だけのものが欲しい。そう思われる方も少ない。
ですから、当店でも生地の仕入れは考えます。生地商から取り寄せる以外に、商社を通じて１点だけ仕入れたり。
こちらの生地、イタリアカンクリーニ社より、1着のみ仕入れました。日本シャツ屋さんで、セレクトしているかは分かりませんが、少数でしょう。
小さな点が集まってドットになってます。
珍しい生地だと思います。ストライプではなく、ドットのドビー柄生地。品のいいビジネスシャツに。
ブルーベースにドット柄のドビー生地 イタリア CANCLINI カンクリーニ社 綿１００％ お仕立て上がり￥２２，０００＋税。
こんな私でも昔は取引先と、つかみ合いの喧嘩になりかけたことがありました。理不尽だったので。結局その会社なくなりましたけど。
世の中の流れにあった商売というのは難しいのかもしれませんね。
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