なぜ走っているのか？

シャツをお作りして発送。

その後にメールや電話を頂くとドキッとすることがあるのです。というかほとんどドキっとしている。

オーダーシャツはうまくいって当たり前。上手に仕上げてあって当たり前。指示通り仕上がっていて当たり前。

当たり前でなければ全部商品としては価値がないというか。それがオーダーシャツなので。

ですから、電話やメールがあると先ずはお客様の思うようなシャツに仕上がっていなかったのかな？と最初に思います。

ほぼほぼそれは杞憂に終わることが多いのですが。

今日もメール２通とお電話が一本。お電話の場合はびっくりします。電話の内容は良かったから生地を変えてもう一枚。そういうお電話でした。

嬉しいか！というと間違いなく嬉しいし、お客様に感謝も致します。それと同時にお客様のご要望に答えられて良かった、ホッとしたというのが本音でございます。それを何十年と繰り返しています。

これは商売の話。

関係ないですが、もう一つは趣味の話。走るのが好きか？と言われますが、走るのは好きではありません。しんどいですから。全く練習しなくってフルマラソンを３時間切れるのであればそれに越したことはありません。

だから練習はきついし、時間もとられる。先日練習の時に喋ったのが何時間もかけて十キロや二十キロを走って。そして本番になったら42.195キロもの長い行程で1分速く走ろうとする。そんな競技です。

面白いことも何もありません。しんどいだけです。

じゃあ何で走っているのか？よ～～く考えてみました。自分でもよく分からなかったから。

ゴールした直後は同じようなタイムで走ってきた人達ですから、私と同じような練習を積んできている人が殆どだと思います。うまくいった人もうまく走れなかった人もいますが。一緒に練習をしたわけでもありませんが、頑張ってきた人達とその場を共有しているという実感というか、それも嬉しさでもあります。皆さんの仲間に入れたということ。

ゴールした時のタイムが良くても悪くても。

その後に飲むこれの為。いやこの一杯の美味しさは他の時の一杯とは全く違う。美味しさもそうですが、終わったとか。ホッとしたとか。いろんな感情が詰まった一杯だから多分走った人じゃないと分からないかも。